聴かせてよ愛の歌を ― 日本が愛したシャンソン100

好漢が物した大著名著。
著者は↓のインタヴューでミック=ジャガーに触れている。
http://book.asahi.com/booktimes/TKY200709040280.html?ref=rss
ところで、この本の索引にはジョン=レノンの項目がある。
そこからたどると、p.398にあるこんな文章に行き着く。
   …彼(レオ=フェレ)の歌唱力は、すぐれた作曲能力と異常なくらいつり合わなかった。その落差  は、ジョン・レノンを数倍上回る。…
p.409にあるのはこんな文章だ。
   …シャンソンなんぞにうつつを抜かしていたものだから、せっかくジョン・レノンと同年に生まれ  ながら、ぼくはビートルズをリアル・タイムで聴くチャンスを逃してしまった。…

以上でこの大著名著の紹介は終わる。

で、以下は僕とジョン=レノンのこと。
数年前の師走八日、僕はこんなことを書いた。

12月8日、私は毎年、学生時代のある初夏の午後、新宿の自然食レストランでレノン・オノカップルと同じ場で呼吸した体験を熱く思い出します。
知人がたまたまそのレストランに食事に行っていて、私の居るアパートに「今ジョンが来た!」と電話をよこしたのです。
私は超特急で着替えてタクシーに飛び乗り「新宿南口! 急いで!!」と叫びました。
店に入り、テーブルを二つ隔ててジョンと対座する席に陣取りました。
野菜ジュースを注文したきりしばし呼吸困難かつ金縛り状態に陥りました。
アラヒトガミ感が身に沁みました。
ぼぉっと見ていてジョンに1度スマイルされたような気もします。
カップルが店を出てゆくまで、知人とは無言でいました。
私はいつか「実は以前SHINJUKUでお見受けしたんですよ」を皮切りにインタビューするつもりでいました。
彼が永久に行方不明になったと知ったとき、泣きました。
高1前後にザ・ビートルズを聴き始めて以来、私はジョンの率直で猥雑な詩と破天荒なメロディラインと強引だったりするコード進行etc.に惹かれています。
ところで私が思い出すのは、12.8が日本仏教では成道会(じょうどうえ;釈迦が覚ったこと<=成道>を祝う)であることです。
『そんな日に戦争しかけたのが仏教国ジャパンなのか?!』と苦笑を禁じえません。

そして、去年の師走八日には彼に捧げる英語の詩をでっち上げた。
こんなの。
  【Song for JL】
   JL is gone.
   JL was John.
   A green lemon, a clean melon,
   The world is going on.
   JL, he thought.
   JL, he fought.
   JL, a good demon,
   A pure and strong phenomenon.
   (Unfinished)
歌詞は未完のまま放置しているけれど、メロディラインはほぼできている。
彼に習って強引なコードも使う。
今年の師走八日にもう少し完成に近づけたい(笑)。